部活動またはクラブチームに所属している(していた)中学年代の子どもを持つ保護者の声を紹介します。
約50名ほどの保護者から直接聞いた、満足・不満足の声です。
満足と不満足
部活 | クラブ | ||
---|---|---|---|
満足 | 不満足 | 満足 | 不満足 |
費用(会費¥0) | 指導レベル | 指導レベル | 費用(会費/遠征) |
安心(学校内) | * | 所属 | 送迎 |
満足と不満足に関する保護者の声で、最も多かったのは費用と指導レベルに関する声です。
*50人の内訳はだいたい部活6割、クラブ4割です。

費用
部活動に所属する子どもの保護者はまず費用のことを口にします。部活動では費用面での負担が小さく、また学校内での活動なので、安心できるとの声も多いです。
ちなみにですが、公立学校の生徒一人あたりの公費負担教育費は年間約100万円だそうです。
クラブでは、費用に関する満足度は決して高くないです。「しかたない」「クラブなら当たりまえみたいだから..」と話す人がほとんどです。また、月会費とは別に、チーム遠征や合宿にかかる費用の負担も大きいとの声も多く聞きます。
クラブで月にかかる費用は平均して月額1万円〜1,5万円で、中には月額6千円程度のクラブもありました。
指導レベル
部活動は指導に対して不満、または疑問があるようです。多くの保護者は、ハイレベルで専門的な指導を望んでいるわけではなく、みんなが頑張る姿や、日々子どもがイキイキと元気に取り組めるような指導を望んでいるようです。
クラブについては、指導レベルが高いと評価するものの、具体的にクラブの指導内容を把握されている保護者は、ほとんどいません。おそらくこの声は、大会の成績や周囲の評判に起因しているのではないでしょうか。

まとめ
満足と不満足に関する保護者の声は、物理的要因であったり精神的要因など多岐にわたります。また、これは僕が聞けた範囲での例ですが、毎年クラブから部活へ編入する生徒も、各学年で数名ずついるそうです。
昨今、話題にこと欠かない部活の地域移行。部活とクラブ、それぞれの良さを活かしながらも、新しい環境を作るためには、どんな工夫が必要なのでしょうか。