銀色の無数の歯車

僕の怒鳴りグセを治した方法を紹介します【10秒の間】

子育て、スポーツ指導、部下の教育。感情的に怒鳴ってしまい、あとで後悔することってないですか?

僕にも怒鳴ることが癖になってた時期があり、ずっと変えたいと考えていました。この怒鳴りグセをなおそうと自分に言い聞かせいる人も多いのに、なぜ怒鳴ってしまうのでしょうか。

僕の場合、ちょっとした習慣で怒鳴りグセをなくすことができました。すぐにできることなので、変えたいと考えている人は、とりあえず試してみてください。

イラっとした後の10秒の間

怒鳴ってしまいたいような刺激(怒鳴る原因)の後に、10秒の間(ま)をつくります。それだけです。

怒鳴るときって瞬間的に口からガーっと言葉を発します。この反応までの時間は、わずか1,000分の1秒だそうですが、この1,000分の1秒を10秒に引き伸ばします。

そうすると、今まで怒鳴ってた場面でも、怒鳴らずにすむようになります。

10秒で感情を鎮める

人は感情によって行動を支配している(神経心理学)そうです。つまり理性が行動を司どっているのではなく、感情が行動を引き起こす原因ということです。

今まで自分が怒鳴ってしまった場面を思い出すと、この感情と行動の関係が理解できます。

10秒の間は、この感情を鎮めるために、とても有効な手段です。誰でもすぐに意識して、実践できると思います。

10秒の間に「考える」「判断」を入れる

刺激と反応(怒鳴る行為)のあいだに、10秒の間をつくり、そこに考える判断の作業を行います。

アンガーシステム

考える:受けた刺激がどのようなものかを考える。
判断:どう反応すればいいのかを判断する。

これはコーチにとって訓練です。習慣化すればより的確で、スピーディーな対応ができます。とくに冷静な判断力が必要な、スポーツの指導者の人たちへオススメしています。

誰でもできます

これまでの景色が変わります

なんだ、そんなことかと言ってしまえば、それまでです。

過去に仕事をともにした指導者で、マネジメントに長けた人がいました。彼がこの10秒の間のようなものを意識してたかは分かりません。よくよく考えれば、その人はどれだけ強い刺激を受けても、感情的に反応することはなく、常に冷静に事を治めていました。

この10秒の間は、僕の指導を大きく変えてくれました。だからすごくオススメします。

指導者が「怒鳴る」という行為がなくなると、指導現場の景色がすごく変化します。意思の疎通がスムーズになり、信頼関係の構築にも役立ち、いい空気が流れ始めます。感情が支配する人の行動。指導は脳のはたらきと深く関わっているようです。怒鳴ってしまうコーチはぜひ一度ためしてみてください。

iMA

iMA

サッカーコーチ|1972.4.1|2022年10月iMA設立|2023年春Zero coachスタート