いろんなサッカーの指導法を学びました。でも指導法をたくさん学んでからでした、僕が子どもたちの成長に満足できなくなったのは。
指示なしで行動できない子、多くないですか?
指導者はわかりやすく教えようと努力します。わかりやすく教える指導は、指導効率がいいと思います。考えさせる指導は、はっきり言って指導効率がよくないです。
この記事は、どちらの指導が親切なのか、僕なりの考えをお伝えします。
考える努力をさせるか、させないか
親切なのは、考えさせる指導。です。
わかりやすく教える指導は、指導者がかみ砕いて伝えてくれるので、受ける側は考える努力がいりません。
逆に、考えさせる指導は、課題を与えられた本人が、自分で考えて答えを見つける努力が必要です。

わかりやすい vs 考えさせる
わかりやすい指導は、自分で解決できない、なにかと時間がかかる人が育ちます。答えを覚えることは得意でも、自分の「策」を見つけることが得意じゃないです。トラブルへの対処や即時解決を要する場面で、答えを出せない人が育ちます。
考えさせる指導は、スピード感があり自己解決能力が高い人が育ちます。自分で解決する習慣を持ち、指示を待たなくても自分から動き出そうとします。
わかりやすいと考えない
わかりやすく教える指導では、こんな感じの作業が、頭の中で繰り返されます。勉強でもスポーツでも、これは同じだと言えます。
- 反復する
- 覚える
- 答える
答えに辿りつく方法を、わかりやすく教えてくれるので、考える努力はそれほど必要ありません。考えることと言えば、答えるときに、思い出そうとする時ぐらいでしょうか。
わかりやすく教える指導環境では、正しい反復と決まったことを、ちゃんと覚えることを指導者は重視します。
指示を待つ人、同じミスをくり返す人
僕は今まで、いかにわかりやすく伝えればいいかを、考えながら指導してきました。
その後、考えさせる指導のあり方を勉強し、今も実行しています。
僕が指導でかかわる現場の検証結果です。両者のあいだで得られる結果には、大きな違いがあります。とくに注目しているのが、わかりやすい指導のこの2つ。
- 指示を待つ
- 同じミスをくり返す
この2つ、年齢が上がるほど修正がむずかしいです。これは、自主・自立の育成にに大きな弊害となります。これはすべての指導現場で、起こっている現象かもしれません。
考える楽しさを育てる
わかりやすく指導することは、目標へたどり着く時間を短縮できます。効率よく指導が進んでいくでしょう。でも将来、とにかく時間がかかる人が育ちます。
考えさせる指導はとにかく時間がかかります。それぞれの人に、それぞれのペースがあるので、ぶっちゃけ効率がよくないです。でも将来、スピーディーで自己解決能力が高い人に成長します。
自分で考える習慣は、自分で解決する能力が育ちます。もちろん答えを見つけるためにの努力は必要です。でも、自分なりの答えに辿りついた時の喜びは、子どもも大人も変わりません。なんでもかみ砕いて、わかりやすく教えることばかりが必要ではなく「考えさせる」ために、どんな環境を作るかを「考える」ことが大切だと思います。。