子どもスポーツの未来型【サイレントリーグ】

「指導者がいないとどうなるか?」これが、子どもだけのサッカー大会のはじまりでした。

  • 指導の行き詰まり
  • 指導のマンネリ化

サイレントリーグに参加したチームの指導者から、これらの悩みが解消されたという声が、ようやく聞こえるようになりました。

そうです、このサイレントリーグは指導者のための大会です。子どもからのメッセージを受けとり、指導の未来を考えるサッカー大会なんです。

まだ僅かな進歩ですが、このサイレントリーグを紹介します。ここから少しだけ読み進めてください。

子どもスポーツの未来の可能性をお伝えします。

10歳の子どもとサイレントリーグ

心とカラダが変化しはじめる10歳の指導に、iMAは注目しています。もしかしたら、現代っ子の心の分岐点がここにあるんじゃないかと。

9歳、11歳、12歳・・・、各年代でサイレントリーグを行いました。なかでも10歳のサイレントリーグは、私たちに重要な情報を届けてくれます。

サイレントリーグでベンチからチームメイトの試合を見守る子ども5人

最初におとずれる子どもの反抗期。9歳の壁とも、小4の壁とも言われます。この年代の子どもは、時に私たち指導者の頭を悩ませます。

  • ことば
  • 態度

ことばや態度が変化しはじめる10歳。カラダの成長にバラツキがあり、指導者の要求が高まりはじめるのもこの年代の特徴。

そして、10歳を境に優劣による階層分けがはじまるのは、サッカーだけではないはずです。

子どもの主張

保護者の感想でもっとも多いのが、子どもたちの声の量。「こんなにたくさん、子どもたちの声を聞いたのは久しぶりです」と教えてくれます。

プレーしている選手も、ベンチで戦況を見守る選手からも、声が止むことはありません。

サイレントリーグのハーフタイムで作戦を練る子どもたち

正しい方向へ

相手を罵る言葉、負けた腹いせに審判への批判。指導者の言うことをきく「良い子」が見せる、この姿が意味するものは何なのか?

優劣をつける代償がここにあるとiMAは考えます。

「優劣の影に隠れ育つ良い子」。これはすべての指導現場で生まれる現象です。スポーツ、学校、家庭、そして社会。加速しつつあるこの現象に、いますぐ目を向ける必要を感じます。

自己責任と自立

「勝つのも負けるのも、自分の行動の結果」。iMAでは、自分の行動で得た結果をつみ重ねることで、自己責任が育つと考えます。

サイレントリーグでは、指導者の教えに基づき、子どもは行動します。そして自分たちの決断を信じ、試合に望んでいきます。

でも、ひとつだけ分からないこと。

負けても指導者のせいにする声を、子どもから一度も聞いたことがない。

試合に負けた原因の矛先を、その場にいない指導者に向けるかもと考えていました。でもその声を聞いたことがありません。一度もです。

子どもたちのこの振る舞いは、重要すぎるほど重要なメッセージ。ここにサイレントリーグの真の魅力が存在します。

試合のメンバーを真剣に考えるベンチのキャプテンがメモを取りながら考える画像

試合を終えた子どもたちの姿は、自信に溢れ、自立した「人」を感じさせてくれます。

自己責任と自立。子どもを指導する私たち大人は、この言葉の意味をちゃんと理解できているのでしょうか。

すべてのスポーツへ期待

指導者の悩みを解決してくれるのは、子どもたちかもしれません。そしてその悩みが解決されれば、指導の未来に新たな兆しが見えてくるかもしれません。

この時代、子どもの育成現場に必要なのは、ルールでも階層分けでもなく、ましてや最新の指導メソッドでもないでしょう。

これからのスポーツは、あるべき場所へ、あるべき姿で戻す必要があるとiMAは考えます。

サイレントリーグ開始前に衆議院青山周平議員と談笑する子どもたち

自己肯定感、自主性、自立。

今の時代、消えてしまいそうな「自分」をとり戻したいのは、子どもだけではないはずです。

子どもたちへ、そして全国の指導者のみなさまへ、サイレントリーグの想いが届くことを願います。

公式スポンサー

公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会バナー

公益社団法人愛知県宅地建物取引業協会さまによって、サイレントリーグは支えられています。

子ども育成環境の充実へ向け、公式スポンサーとして2021年からサイレントリーグを支援していただいてます。

iMA

iMA

サッカーコーチ|1972.4.1|2022年10月iMA設立|2023年春Zero coachスタート