子どもたちのサッカーの試合。たぶん8歳。
自分の膝下ぐらいまである大きさのボールを、小さな足で上手に操ります。
ちゃんと自分のポジションでプレーし、一つのボールに群がる団子サッカーになることはありません。
右から来たボールを左へ展開し、前から相手がボールを奪いにきたら、後ろへもどすことも知っています。
頭の中に次のプレーがインプットされているのでしょうか、規則的なボールの流れをつくりだす、子どもたちのプレーに関心させられます。
だけど、だけどです。
どんな状況でも両サイドから攻撃をしようとします。中央のゴールまでの最短距離の道が開いていてもです。そして、それをナイスプレーと認める約束もありそうです。
このことは、1回や2回だけのことではありませんでした。
子どもたちのプレーには失敗が少ないです。もう少し言わせてもらえば、子どもらしい失敗が見当たりません。もっと言わせてもらえば、失敗が許されていないのかもしれないです。
そして、ただただコートの外で静観する大人の姿に寂しさを感じたのは、たぶん僕だけではないでしょう。
8歳の子どもとサッカー。
幼い子どもたちへの指導は、規則に縛られない広場サッカーの延長であるべきか、それとコーチがイメージするサッカーであるべきなのか。
ドイツ、オランダ、ベルギー。
過去、選手育成に全盛を極めたヨーロッパの列強の「今」の姿はどうであるのか。
未来の結果は、今つくられています。