8歳の子どもとサッカー

子どもたちのサッカーの試合。たぶん8歳。

自分の膝下ぐらいまである大きさのボールを、小さな足で上手に操ります。

ちゃんと自分のポジションでプレーし、一つのボールに群がる団子サッカーになることはありません。

右から来たボールを左へ展開し、前から相手がボールを奪いにきたら、後ろへもどすことも知っています。

頭の中に次のプレーがインプットされているのでしょうか、規則的なボールの流れをつくりだす、子どもたちのプレーに関心させられます。

だけど、だけどです。

どんな状況でも両サイドから攻撃をしようとします。中央のゴールまでの最短距離の道が開いていてもです。そして、それをナイスプレーと認める約束もありそうです。

このことは、1回や2回だけのことではありませんでした。

子どもたちのプレーには失敗が少ないです。もう少し言わせてもらえば、子どもらしい失敗が見当たりません。もっと言わせてもらえば、失敗が許されていないのかもしれないです。

そして、ただただコートの外で静観する大人の姿に寂しさを感じたのは、たぶん僕だけではないでしょう。

8歳の子どもとサッカー。

幼い子どもたちへの指導は、規則に縛られない広場サッカーの延長であるべきか、それとコーチがイメージするサッカーであるべきなのか。

ドイツ、オランダ、ベルギー。

過去、選手育成に全盛を極めたヨーロッパの列強の「今」の姿はどうであるのか。

未来の結果は、今つくられています。

iMA

iMA

サッカーコーチ|1972.4.1|奈良県出身|失敗から早く立ち直ることが出来る鈍感力の持ち主|方向音痴で名前を覚えることがすごく苦手 | 得意:整理整頓 | 好き:飛行機・書店・イタリア | 座右の銘:Dress for success

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