運河に沿って佇む3基の風車

今も記憶に残るサッカーの指導者

「アイツは俺が育てた」

この言葉、何度も聞かされたことがある。今でもいろんなところで耳にすることがある。

プロになった選手や、有名校へ入学した選手を指導した実績は、指導者にとって誇りだし、自慢したくなるだろう。

でも僕が尊敬する指導者たちは、ちょっとちがう。

名立たる名選手を指導した実績があるのに、彼らは自分から話すことは一度もなかった。

なぜなのか?

忘れられない、彼らの言葉。

「育てた名選手の何倍もの数の選手を、篩(ふるい)にかけてきたから。それと、才能があっても、高いステージへ引き上げられなかった選手がたくさんいたから」

だから彼らは、自慢げに「俺が育てた」なんて言うことはしない。

いい指導者の条件が何なのか、僕にはよく分からない。でも、尊敬できる指導者はみんな謙虚で、一言一句に責任をもって指導していた。

しかも、いつも全体を見渡し、すべての選手を指導していた。

人が育つ理由がここにある。

カッコいいと思う、こういう指導者。

iMA

iMA

コーチ|1972.4.1|幼児からプロ選手約4,000人指導|2019年Asian LABO設立|2022年iMA設立|アイデアをカタチに変える

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