【コトバコーチング】フェアな言葉で伝えよう

どこか威圧的で、なんとなく上からの物言い。これがこのコーチの最大の弱点だったのかもしれません。この弱点を克服し、フェアな言葉を使うようになり、このコーチは大きく変わりました。

これがフェアな言葉

「小学2年生にも、大学4年生にも、そして大人にも使える言葉」これがフェアな言葉の意味です。つまり、小学2年生に言った言葉と同じ言葉でも、大学4年生にも受けとってもらえる言葉ということです。

このフェアな言葉は、コーチングの言葉で僕がもっともこだわる部分です。

「言えるから言う」「言い返せないから強く言う」コーチとして経験を積んでいくと、少しずつ言葉が変化し語気が強くなりがちです。そして、命令口調の言葉の割合が高まっていくことがあります。

信頼と内面の成長はパフォーマンスに違いを生む

フェアな言葉は信頼関係を構築し、人の内面の成長に大きな役割を果たします。

そしてこの信頼と内面の変化が、パフォーマンスの向上に影響を与えることは、誰もが知るところでしょう。

丁寧より、リスペクト

フェアな言葉を要約するとどの年代でも使える言葉という意味です。そのためには、どんな相手でも人としてリスペクト(敬意)することが重要で、このリスペクトがフェアな言葉の核の部分です。なので丁寧な言葉であればいいという意味ではありません。

大人に話すように、子どもに話す。逆に子どもと話すように、大人と話す。これを繰り返し行うことで、自分なりの言葉の選び方や伝え方が分かってきます。

「自分は将来、大人を指導しないだろうから、すべての年代に使える言葉でなくてもいいのでは?」

このコーチの当初の考え方はこうでした。だけど、だからと言って命令口調や上から目線の言葉で、一人の人を教育してはいけないことを理解してもらいました。

やらされている感は言葉が原因

いろんな指導現場を見てきました。とりわけ育成年代の指導で、やらされている感満載の指導現場を見たこともあります。

その原因はコーチの言葉にあると僕は分析します。そんな現場のコーチの言葉は威圧的であり、行動を規制(強制)するような言葉が多かったです。

言葉の条件

コーチングの言葉の中でも、フェアな言葉はもっとも重要だと考えています。そのフェアな言葉をつくる条件は、相手の側に立って考え、相手の心を読みとること。そして相手が伝えて欲しい言葉を伝えるのがコーチの役目だと思います。

テキストを読むだけのような言葉に心は動かないし、上から目線で言われた言葉について行きたいとは思わないでしょう。

まとめ

フェアな言葉はコーチングにおいてとても重要です。なぜなら言葉がどれくらい伝わるかで、コーチングの効果が変わってくるからです。

みなさんもフェアな言葉でコーチングすることを考えてみてください。そうすれば、今のコーチングの効果をさらに高めてくれるはずです。

3つのポイント
  1. どの年代でも使える言葉
  2. リスペクトが言葉の核
  3. 相手の心を読みとる
フェアな言葉

自分の言葉を一度思い返してみてください。今つかっている言葉は、もしかするとフェアな言葉ではないのかもしれません。

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iMA

iMA

サッカーコーチ|1972.4.1|2022年10月iMA設立|2023年春Zero coachスタート

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