言葉がもつ「奪う力、救う力」

人には、わすれられない言葉や消えない言葉、そして救われた言葉がある。

「言葉には言霊が宿る」

あなたが子どもへ、投げかけた言葉を思い返してみてほしい。何気なく使ったあの時の言葉。

その子にとっては、一生忘れられない言葉として脳裏に焼きついているかもしれない。

コーチの言葉は、時に鋭く尖った武器となり、すべてを奪いとる力がある。それとは逆に、何気ないたった一言が、その人の人生を救うことだってある。

突発的に思ってもない言葉を発してしまうこともあれば、丁寧に作り込んだ言葉の真意が、他人によって歪められることだってある。

コーチにとって、熱した現場で言葉をコントロールすることは、それほど難しい。

人や集団を成長させるためには、方法論だけでは十分ではない。コーチの「言葉」の積み重ねによって、互いの信頼が担保され、人も集団も成長する。

いかにして適宜、適切な言葉で伝えることができるか、これからの時代はコーチにも訓練が必要だ。

「言葉には言霊が宿る」

言葉にはチカラが宿り、投げかけるほどに、その方向へ向かっていく。

「大丈夫」

僕はこの言葉で、何度救われたことか。

言霊(コトダマ)

古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉どおりの結果を現す力があるとされた。

デジタル大辞泉
iMA

iMA

サッカーコーチ|1972.4.1|2022年10月iMA設立|2023年春Zero coachスタート

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